先物取引に関する情報まとめ

株やFXに比べるとややマイナーな印象がある先物取引。ですが日経平均と大きな連動性を持つ「日経225先物」の動きを注視している投資家は非常に多いのではないでしょうか。

そこで今回は日経225をはじめとした先物について、知って得する様々な情報をチェックしていきましょう。

 

■先物取引とは

先物取引も株と同じように、その商品の価格が上がるか下がるかを予想して売買を行うものです。が、株との大きな違いは、前もって決まっている期日にそのポジションを必ず決済する必要がある、ということです。

 

各年毎月第2金曜日に「SQ(Special Quotation)」というものが設定されており、この日に日経225先物が日経平均株価の寄り値で決済されます。先物とオプション、両方の満期である3,6,9,12月の第2金曜日がメジャーSQ、それ以外の月の第2金曜日はマイナーSQと呼ばれます。分かりやすい例で言えば、2016年8月時点では「2016年9月限」「2016年12月限」「2017年3月限」といった日経225先物を売買することが可能です。

 

SQが来る前にも持っているポジションの清算を行うことも当然可能です。株と同じく、短期的な動きを予想し取引を行う投資家も多く存在します。SQの当日は多くのプレーヤー(特に資金力のある大口)が日経平均構成銘柄の寄り値を動かすこともあり、非常に注目が集まります。

 

先物取引で最もポピュラーなのは日経225先物ですが、コメ先物や原油先物、金先物のような商品の先物取引も昔から行われています。特にコメ先物取引は江戸時代から行われており、(当然取引形態などは変わってきていますが)非常に古くから続く歴史となっています。その年の収穫が不作で価格が上がると予想すれば先物を買っておく…などということがあったわけですね。

 

■先物取引のイメージ

日経225先物のような先物の場合、「日経平均を予想すればいいだけなので、株に比べて銘柄を選択する必要がないので楽」という印象を持たれる方も多いかもしれませんね。確かにそこは先物のメリットなのですが、だからと言って楽に勝てるわけではありません。シンプルなように見えて奥が深く、また予想外の動きをすることも多々あり、そのレバレッジ(※)の高さと相まって、資金力の少ない個人投資家が投資対象にするのはいささか難しいかもしれません。

 

※レバレッジ・・・日本語で「てこ」自分の資金を担保に、資金以上のポジションを売買出来ることを指す。「レバレッジ〇倍」などと表記される。

 

■先物取引をやる人ってどんな人?

先物取引には個人投資家も多く参加しますが、やはり注目しなければならないのは資金力のある大口の存在でしょう。大口とはゴールドマンサックスやABNアムロといった海外証券、楽天やJPモルガンといった国内証券のような機関投資家のことを指します。相場のトレンドが出来る要因はファンダメンタルズ、テクニカル等様々ですが、こういった大口が思い通りに相場を作るケースも散見されます。

 

我々が「どう考えてもこっちに行く」と思った逆方向にポジションをとることで、個人投資家のロスカットを巻き込み大きな利益を得ることが多額の資金では可能になるためです。指数の動きを予想すればいいだけだから楽…と思われがちな先物取引ですが、こういった需給要因なども絡んでくるため、高難易度であると言えるでしょう。

 

■先物取引を始めるには

先物取引を行うのも株やFXと同様、まずは証券会社で口座開設を行う必要があります。が、先物の場合レバレッジが高く、小さな指数の変動でも資産が大きく動くことがあるため、資金力のない個人は口座開設を行えない場合があります。どこの証券会社でも、株やFXに比べやや口座開設の条件が厳しいイメージですね。

 

■やるべきこと

先物取引を行ううえでやっていくべきことは何でしょうか?取引で安定した結果を残していくために必要なことは人によって違い、その手法も千差万別であると思いますが、初心者の方がまずやるべきは「相場の観察」であると言えます。自分で予想をしつつ、なぜ価格がその方向に動いたかを考えて答え合わせをする。そういったことを繰り返して相場観を磨いていく必要があります。実際に取引せずとも、その予測がどういうかたちで終わったかの取引記録をつけるのもよいでしょう。

 

自分の資金を実際に使うのと架空の取引ではメンタルに及ぼす影響も異なってきますが、何も知らないうちに資産が溶けていた、ということだけは避けたいところです。資産を増やすための投資で簡単にそれを減らしてしまっては元も子もありません。

実際の相場を観察しつつ、ニュースやウェブサイトを幅広くチェックし、自分の中で改善を繰り返していくことが重要であると言えます。

 

■やってはいけないこと

株やFXと同様、最も避けたいのは「資産がなくなることによる退場」です。特に先物取引はレバレッジが高く、数円の変動でも自分の資産は大きく動く場合があります。損益の増減に一喜一憂するのではなく、自分の手法に沿ったトレードをしていけるか、ということの一貫性が非常に大事になってくるのではないでしょうか。

 

また、初心者の方には丁半博打的なトレードはオススメできません。金融政策の発表時などには大きく指数が変動し、持っているポジションによっては大きな利益を得られる可能性もありますが、裏を返せば当然同じ分損をする可能性もあるわけです。プロのアナリストやトレーダーですら予想が困難なものを我々がぴったりと当てるのはなかなか難しいと言えるでしょう。

 

■先物取引で勝つためには

先物取引で勝つためにすべきことは、上での「やるべきこと」という項目で書いた内容と重複します。日経225先物をやりたいと思った場合、やや特徴が異なるのですが、日経平均に連動する上場株式である日経平均レバレッジ上場投信 <1570> や日経ダブルインバース上場投信 <1357> で練習をしてみると良いかもしれません。

 

前者は日経平均の上げに連動し株価が上昇、後者は下げに連動し株価が上昇(日経平均と逆相関の動きをする)という特徴を持っており、その点では日経225先物と同様であると言えます。双方とも非常に低価格から売買を行うことができ、かつ流動性も高く、いい練習になるのではないでしょうか。

短期売買で利ざやを稼ぐことにはあまり向いていませんが、やや長めの時間軸で指数を予想する検証にはなると思います。他にも指数や商品の価格に連動する銘柄は多く存在しますので、自分の扱いたい先物の前哨戦として、そういった株を扱ってみるのも良いかもしれません。

 

■まとめ

先物取引はハイリスクハイリターンな金融商品であるため、投資家に求められるレベルもその分高いものとなってくるのではないでしょうか。画面を通してトレードしている分には意識しづらいですが、同じ土俵にプロの大口トレーダーが参加している、ということは常に頭に置いておかなければならないことであると言えます。

 

当たり前のことを当たり前にやったうえで、周りの投資家より自分が優位性を見いだせる部分はどこか、ということを日々考えていく必要があるでしょう。プロのトレーダーに勝つ必要は必ずしもなく、相場に対してどう向き合い利益を出していくか――抽象的な表現ですが、曖昧な部分を具体化し、取引に活かしていけるようになれば自ずとその精度は高まってくるでしょう。

 

■参考情報へのリンク

先物取引を行っていくうえでチェックしたいサイトを挙げておきます。

 

  • トレーダーズウェブ 先物・手口情報

http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/invest_tool/futures/futures_top.asp

 

証券会社がどのように買い越し・売り越しをしているのかを知ることが出来ます。

 

  • 投資部門別取引状況 (日本取引所グループ)

http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-derivatives/sector/

 

個人、生保などの主体がどのような売買動向であるかを確認出来ます。

 

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